心配ですの巻
── このところ、食欲も落ちてしまったトムさん。「貧血が心配です」と院長せんせーからも言われていたので、きょうは血液検査。たいじゅうは、2.76kg。前回きたときから、200g減っている。まずは、心臓音の確認。貧血のせいか、雑音が混ざっているそうな。そして、毎度おなじみ?血液検査。いつもは、おとなしく取らせてくれるのに、今回は暴れる暴れる。思わずこっちもぎゅっと押さえつけてしまうが、余計に暴れる。院長せんせー曰く、そういう時は押さえる力を弱めた方がいいそうで。そりゃそうだ、胸の辺りを強い力で押さえられたら、そりゃ暴れるわ。トムさん、ごめんな。
さて、10分程度で、検査は完了。結果は ── 、芳しくなかった。
検査項目 (単位) | 基準 (猫) | 検査結果 | |||||||||||
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2006 2/12 | 2007 2/22 | 2009 3/19 | 2009 12/12 | 2010 1/16 | 2010 2/28 | 2010 5/30 | 2010 11/23 | 2011 4/29 | 2011 9/11 | 2012 1/29 | |||
GPT (ALT) (U/I) | 肝酵素 | 〜50 | 39 | 88 | 52 | 36 | 88 | 63 | 33 | 87 | 136 | 54 | 67 |
ALP (U/I) | アルカリフォスファターゼ (※1) | 〜100 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 | <50 |
Cre (mg/dl) | クレアチニン (※2) | 0.5〜1.8 | 1.1 | 1.6 | 1.7 | 2.0 | 2.2 | 2.0 | 2.1 | 2.3 | 2.5 | 2.9 | 10.7 |
BUN (mg/dl) | 尿素窒素 (※2) | 7〜25 | 10 | 15 | 20 | 38 | 98 | 88 | 40 | 45 | 34 | 79 | >200 |
IP (mg/dl) | 無機リン | 2.5〜5.0 | 3.4 | 5.0 | 4.2 | 3.4 | 4.8 | 4.7 | 7.8 | >20.0 | |||
Glu (mg/dl) | グルコース | 75〜130 | 124 | 105 | 110 | 89 | 93 | 110 | 76 | 81 | 115 | 88 | 97 |
PCV (%) | 血球容積比 (※3) | 30〜45 | 42 | 39.5 | 31 | 32 | 36 | 31 | 35 | 31 | 26 | 24 | 16 |
II | 黄疸指数 | <4 | <4 | <4 | <4 | <4 | <4 | <4 | <4 | <4 | 乳び | <4 | <4 |
TP (g/dl) | 総蛋白 | 6.0〜9.0 | 6.0 | 7.5 | 7.0 | 6.0 | 6.8 | 7.0 | 6.8 | 6.2 | 6.2 | 6.0 | 8.2 |
Na (mmol/l) | ナトリウム | 144〜160 | 154 | 153 | 154 | 153 | 154 | 154 | 155 | 155 | 156 | 155 | 153 |
Ca (mmol/l) | カリウム | 3.5〜5.5 | 4.1 | 3.6 | 3.5 | 4.4 | 3.6 | 3.4 | 3.5 | 4.1 | 4.4 | 3.9 | 5.2 |
CL (mmol/l) | クロール | 100〜122 | 115 | 112 | 118 | 114 | 117 | 115 | 115 | 118 | 118 | 120 | 121 |
※1:アルカリフォスファターゼ:ステロイドによる悪影響があると上昇
※2:クレアチニン、尿素窒素:腎臓機能が低下すると上昇
※3:血球容積比:腎臓疾患の場合、低くなりやすい
── まず肝機能として、肝酵素が基準値超の67。ただ、これはまだ許容範囲内ということで。そして、腎機能(3番目〜5番目)。こちらが、いろいろととんでもないことに。前回までも悪かったが、それはまだ緩やかな上昇だった。
── ところが今回、クレアチニンが急上昇の10.7。尿素窒素と無機リンは、測定可能値を超えてしまっている。そして、血液容積比。こちらが貧血の目安になるものだが、16とかなり低い値が。
── 10歳を超えると、いろいろと腎臓が悪くなってくるという猫さんも多いということで、人間で言うと透析状態の少し手前とか。というわけで、背中から人間用エリスロポエチン(商品名:エポジン注アンプル750)という注射、そして点滴(ラクテック注)を行うことに。これを当面の間、二日おきに。今回は初めてなので、本来なら5分間ぐらい行うところを3分間ぐらいで。水分を体の中に大量に取り込んで、おしっこも出してもらうということで、見る見る内に背中がラクダのようにふくれていく。さっそく、帰り道でその成果が。ケージの中に敷いてあった毛布は、急いで洗濯。気のせいか、帰ってからは、ごはんもよく食べるようになったような感じ。ちなみに、点滴注射は自分で打つという人もいるそうだが、わしはまだ出来そうにない。
── 今回は、いろいろ注射を打つということで、そのときに一緒に抗生物質とステロイドの注射も済ませた。よって、おくすりはナシ。これが、今回唯一の救い。よかったな、トムさん。
きょうのびょういん代:
注射料 | = | 1,500円 |
注射料 | = | 2,800円 |
血液検査料 | = | 6,000円 |
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計 | 10,300円 |
きょうのたいじゅう:どうぶつびょういんのせいかくなハカリで 2.76kg にゃのら!
きょうの小さいの :2回ぐらい
きょうの大きいの :2かたまり
きょうのごはん :ロイヤルカナン 腎臓サポート トレイ 90g
きょうのおくすり :リンコシン錠100 0.5錠
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ご飯を食べてくれるようになって、良かった。
トムさん!応援しているからね!
トムさん病院お疲れ様でした。
小さい体で大きなストレスがかかるから可哀想…。
でも、検査や治療の為には行かなきゃならないのにゃー。
家のトムさんはアメショーの18歳♂ですよー。
3年前に癲癇を起こし、今は腎臓の為に活性炭と癲癇薬を服用しています。
本猫至って元気です(笑)
沢山食べて沢山寝て沢山甘えて、暫くの間嫌いな病院頑張ろ〜ね。トムさんp(^_^)q
応援ありがとうございます。
トムさんは、きょうも元気です。
にゃーにゃー言いながら迎えてくれました。