ねこのきもちのようなもの 第二部 (6)
 「あひゃあひ△□♂1く♀……!!!!???!!!!!!」
 おろかにも、わしはあの時と同じ行動をとってしまった。なきがらを窓辺に置いて、出かけてしまったのだ。
  ── その日の晩、部屋に帰ってみると、なきがらは無くなっていた。
 やがて、いつものように、「そいつ」が部屋にやってきた。子供をくわえてはいるが、数は少なくなっている。
 それからも、そいつは子供と一緒に、わしの部屋にやってきた。時に、本棚の後ろに忍び込んで、わしを困らせながら、子供はだんだん大きくなっていった。普通のキャットフードも食べるようになった。だが ── 、日が経つにつれて、そいつが連れてくる子供の数はだんだん少なくなっていった。
 やがて、そいつは部屋に来なくなった。理由は分からない。窓を開けていても、そいつが来ることはなくなった。
 それから、何週間か経ったある日のこと。同じ階の別の部屋の前にある洗濯機の上に、見覚えのあるヤツがいた。
 「そいつ」だった。
 そいつは、一匹の子供をお腹の上に乗せたまま、こちらを見ていた。「元気だったか? メシは食っとるのか? 他の子たちは?」そいつは、答えなかった。わしは手を振り、その場を去った。
 それから、そいつらに会うことはなかった。
 (完)

きょうのたいじゅう:3.6kg
きょうのSHIKKO:2かたまり
きょうのUNKO:1かたまり
きょうのごはん:70g
きょうのおくすり:プレドニゾロン 1/2錠
きょうのサプリメント:ダーマキャップ 1粒








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淘汰… ってやつか…
順順に独立していったのかも知れぬな。
いちば〜ん
ここなら、子猫に御飯をもらえる!
という母ネコさんの頑張りに拍手!!!
あっ、にばん・・・
なんか 悲しくなってきた...。
トムちゃん、元気かぁ?
これで物語は(完)なんですね。。。
悲しかったです。。。
その母猫と出会ったのも何かの縁があったんだろうね
そのうち孫だかひ孫だかがひょっこり遊びにくるかもな
「そいつ」のきもち……
リンクさせていただきました。どうもです!
ぅッぅぅッ・・・
切ないよぉ
ノラも人間も生き難い 世の中になっちまった