ねこのきもちのようなもの 第二部 (3)
そいつは、前の日と同じように「にゃうぅ~ん、あうぅ~ん」と鳴いていた。他の猫がいないせいか、飛びかかってくることはないものの、わしの前にちょこんと座り、がんとして動く様子がない。
(エサをねだってるのか? う〜ん。何か、食べるものあったっけなぁ〜?) 冷蔵庫の中を見ると、朝飯用にいつも買っていた"めざし"が一匹だけ残っていた。持って行くと、そいつはそれをひとしきり見つめた後、一目散に食べつくした。
食い終わった後も、そいつはその場に座ったままだった。
昨日は、食べ終わるのと同時に、そそくさと席を立ったくせに。お前が欲しいのは、メシだけじゃないのか。
「なあ、どうしてお前はそこにいるんじゃ?」 話しかけてみた。だが、そいつは答えない。ひたすら「にゃうぅ~ん、あうぅ~ん」と鳴くだけだ。
「メシは、もう食い終わっただろう。それとも、まだ足りないのか?」 「にゃうぅ~ん、あうぅ~ん。」 「お前は、どこからきたんじゃ?」 「にゃうぅ~ん、あうぅ~ん。」 「どうして、わしのところに来たんじゃ?」 「にゃうぅ~ん、あうぅ~ん。」
そんな、会話と言えるか分からないような会話が続いた。時間にしてみたら、5分かそこらぐらいだったかもしれない。だが、その時のわしには、1時間以上に感じた。
翌日 ── 、スーパーで買い物をしていたわしは、キャットフードを手にしていた。
ここは「トムさんのきもち」ではなかったのか……
きょうのたいじゅう:3.6kg
きょうのSHIKKO:2かたまり
きょうのUNKO:1かたまり
きょうのごはん:70g
きょうのおくすり:プレドニゾロン 1/2錠
きょうのサプリメント:ダーマキャップ 1粒
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キーボードに乗ってるのはきっとトムさんの無言の抗議w
これはこれは、とても高価な電気アンカですね。
>翌日 ── 、スーパーで買い物をしていたわしは、キャットフードを手にしていた。
トムあきが、下僕になっていく瞬間であった…w
「ぼくのはなしをしないなら、
これはさわらせないね!」
と云ってましたよ。
セピアカラーでも
トムさんは変わらないヲイヲイ
カードになりそう
良い絵ですね!
「餌付け」というのとは違うな
これはきっと「マーキング」
俺んち印がつけられた日と解釈したい
手足をあっためた後は電子ドラムでロケンローにゃ!