アニメ版　ガラスの仮面・第６話「全国大会のワナ」

●アニメ版「ガラスの仮面」れびゅう　　　●表紙
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この作品をDVDで見ることが出来ます！　「ガラスの仮面」TVシリーズ　1～23話完全収録
特典：マヤの台詞にあなたがチャレンジ！台詞無し劇中劇「嵐が丘」、番組予告、解説書など

　ガラスのように　
　もろくこわれやすい仮面　
　人は素顔を隠して　
　それをかぶる　

第６話　全国大会のワナ

　春、といってもマヤの母さんではない。
　そう、季節です。
　季節は、もう春。
　演劇コンクールの全国大会が開かれる季節です。
　劇団つきかげも、童話風のサスペンス劇「ジーナと５つの青いつぼ」をひっさげ、いざ名古屋に向かおうとしております。
　新幹線の中では「花とゆめ」を読んだりして、みんな楽しそう。
　ほほぉ、裏表紙には「日ペンの美子ちゃん」らしきマンガも載ってるぞ。
　今回の劇の主役もマヤ。
　でも、それが面白くない連中も劇団の中にはいるみたいですね（ここは伏線！）。

　「まあま、よくいりゃあたねぇ。ウチにお泊まりいただいた劇団は毎年いい線いくんでにぃ。あんたさんがたも、がんばってちょ。」

　旅館の女将さんが優しく迎えてくれました。
　そんな縁起のいい旅館なのに、なぜかその裏側は墓地。
　こりゃ、気味悪ーい。と思ってたら、やっぱり出ましたよ。
　夜中、お寺の方から、なにやら気味の悪ーい声が。
　いったい、なんじゃろ。なんじゃろほいってんで、見に行ってみたら、そこにいたのは劇団一角獣とか名乗る若者たち。
　なにやら犬の遠吠えのような声を出して劇の練習をしています。
　翌日の新聞によれば、オンディーヌとも並ぶほどの実力の持ち主なんだそう。
　いったい、どんな劇をやってくださるんでしょうね？
　見たい？　見たいよねぇ。

　さてさて、劇場にやってきたつきかげの面々。
　そこで目にしたものは…。
　なんと、げっそりやせ細った亜弓さん！
　でも、前にも増して美しくなってる！（そうです！）
　いったい、どんな劇をやってくださるんでしょうね？
　見たい？　見たいよねぇ。

　いよいよ、コンクールの始まりー。
　なかでも、オンディーヌの「灰の城」は観客たちに深い感動を与え、気位の高い姫君を演じた亜弓の演技は文句のつけようがないと賞賛されました。
　でもって、劇団一角獣も型破りでエネルギッシュな芝居「運命」を演じ、絶賛され、カーテンコールを受けるほど、観客を興奮と熱狂の渦に巻き込んだそうです。

　以上、劇の描写終わり！
　え、もっと見たいと思ったのにって？
　だって、しょうがないじゃん！
　これだけしか、やってくんないんだもん！

　さーてそんなことはともかく、いよいよ劇団つきかげの公演日ー。
　ところがびっくり、トラックに積んだ大道具小道具や衣装がめちゃめちゃにされちゃったー！

　「おまえたちが犯人じゃないのか？」
　「犯人が発見者のふりをするってのはよくあることだからなー。」

　発見者の一角獣劇団員と、つきかげの間にキンチョーが走ります。
　その時－。
　マヤが一人もくもくと、道具の修理をしだしたのでした。
　それを見て、他の劇団員たちもつぎつぎと修理に取りかかりまーす。
　ここにきて、二つの劇団の間にあったキンチョーも払拭、友情が芽生えたのでありました。
　さらには、旅館の女将さんの親戚で高校の演劇部にいる娘さんから、大道具や衣装も借りられることが分かって万々歳。
　これで、劇にはなんとか間に合うね。
　いやあ、よかったよかった。
　おや？　でも、つきかげの劇団員の中に、苦虫をかみつぶしたような顔をしている人がいますよ、さては…？

　やっぱり。
　そいつらのせいだったんだよ、なにもかも。
　小野寺にそそのかされて、ついつい魔がさしたんだね。
　劇団員はそんな事知らないけど。
　あーあ、トラックが故障しちゃった（もちろんウソ）。
　先に劇場にきたマヤと月影センセも心配だよ、どーしよー。
　早く来てー。
　雨の降るなか、心配しながら待っているマヤ。
　そんなマヤにコートを掛けてくれる人のお出ましだ。

　「中に入ったらどう、風邪を引くよ。」

　その声は！
　ああ、にっくきの大都芸能若社長！

　「さあ、入りなさい。ずぶぬれだ。」

　肩に手をかけやがった、セクハラじゃ！
　ほれみろ、手をピシッとやられちゃった。

　「かまわないでください！　本当は面白がっているくせに、上演できなければいいと思ってるくせに！」

　思わず図星！　思い出したかのように若社長がつぶやきます。

　「ああ…、そうだったな。その通りだ。ライバルは一組でも少ない方がいい。とくに君たちはいなくなった方がいい。」

　「あぁっ！」

　おーーーっっっっっっっと、バックが真っ白に変わったー！
　この作品、得意の逆光白バック攻撃だーーー！

　「ひどいぃぃぃぃぃぃぃ！　あたし…、ぜったい許さないぃぃぃぃぃ…。」

　真っ白けの中を去っていくマヤ。
　そんなマヤを見つめながら、若社長がひとりごと…。

　「ふっ、速水真澄ともあろうものが。びしょぬれだ。あの小さな少女のために…。」

　さーて、トラックに乗ってた劇団員たちは開始時間までに戻って来れるんでありましょうか？

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