アニメ版　ガラスの仮面・第２話「紫のバラの人」

●アニメ版「ガラスの仮面」れびゅう　　　●表紙
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この作品をDVDで見ることが出来ます！　「ガラスの仮面」TVシリーズ　1～23話完全収録
特典：マヤの台詞にあなたがチャレンジ！台詞無し劇中劇「嵐が丘」、番組予告、解説書など

　ガラスのように　
　もろくこわれやすい仮面　
　人は素顔を隠して　
　それをかぶる　

第２話　紫のバラの人

　「母さん、マヤは劇団つきかげの寄宿生になりました。」

　さてさて第２話は、母親・春さんへの手紙で始まります。

　その手紙によれば、マヤは近くの中学校に通わせてもらわせてて、奨学生として月謝は免除、同室には美奈、泰子、さやか、そしてハンサムな麗と一緒に４人で暮らしているそうな。ふむふむ、なるほど。
　時間が限られてる中、手紙による回想という方法で話をさりげなく先に進めるとは、見事な攻撃だ。

　そして、なんと！

　なんと、マヤは劇団つきかげが宣伝とご披露をかねて初めて発表するお芝居、「若草物語」のベス役をやることになったそうじゃ！

　いきなりそこまで話を進めるか！

　「母さん、驚かないでよ。」

　って、驚いたのはこっちじゃ！

　しかし、その手紙も月影センセの手で、ビリッと真っ二つに破られるのであった。

　「今、あの子に必要なのは、過去を切り捨てること。」

　なんて言いながら、手紙捨てちゃうんだもんな。
　かわいそうなマヤ！
　切手代、損しちゃった!!（そういう問題じゃないと思うが）

　そんなことも知らずに、ベス役に取り組むマヤだけど、なかなか練習ははかどらない。
　バイト先「ロマンテリア（ハンバーガーショップ？）」でも、ボーッとしちゃうんだな。
　そこへやって来たのは、甘いマスクの青年。

　「あ、あなたは劇団オンディーヌの！」
　「桜小路です。よろしく。」
　「あ、あたし北島マヤです。」

　お互い、自己紹介を済ませた後、マヤのバイト時間が終わるまで、外で待ちかまえていた桜小路君。

　「へえ、劇団つきかげに入ったのか。」

　なんて言いながら、マヤと一緒に歩き出す。
　軽快な話術でマヤを笑わせるながら、歩先をさりげなく自分の家の方向に向ける。

　「さあ、ここだよ。入った、入った。」
　「え？　で、でも…。」
　「ベス役をうまくやりたいんだろ？　さあ、さあ！」

　なんて、強引な野郎だ。
　いつもこの手で女の子を引っかけてるんじゃないか？
　お母さんも嘆いていたぞ、「今度の子は割と可愛いからいいけど、まったくうちの優ったら…。」ってね（ウソ）。

　「マヤちゃん、いつか一緒にお芝居できる日が来たらいいね。」

　果たしてその日は来るのかな？

　さてさて、劇団つきかげのバックにいるのが、悪名高い青柳プロだということをつきとめた真澄さん。
　さっそく、月影センセの元に参上だ。
　さんざんセンセに青柳プロの悪口やら、なんやら言った後に、マヤが登場。

　「先生にしつこくつきまとわないでください！　先生を困らせる人はキライです。」

　な～んて言われちゃって、真澄さん大ショック（でもポーカーフェースを気取ってる）。

　（キライです、キライです、キライです…。）

　頭の中で、そのフレーズがリフレインする真澄さんでありました。

　そして、相も変わらず、ベス役をうまく演じることが出来ないマヤ。
　このままだと、ベス役をさやかに取られてしまうかも。
　元気な自分には病人の役が出来ない！
　そう決心したマヤは思いも寄らぬ行動に出るのであった！

　午前2時。
　仕事帰りの真澄は、車の中から遠くの景色に思わぬ物を発見する。
　雨の中…、人が階段に座っている…。

　それは、こともあろうに大都芸能の若社長に向かって「キライです！」と言った、あの少女だった。

　思わず車を止めて、マヤの元に駆け寄る真澄さん。

　「おい、君！」

　その声に気づいたマヤ。

　「あなたは…、ローレンスおじいさま？」

　と言いながら倒れちゃった。
　さあ、大変だ。
　「ローレンスおじいさま」という一言で、「若草物語」の舞台セリフだと気づいた真澄さん。
　倒れたマヤを月影センセの所まで運んだかと思うと、さっそく劇団つきかげつぶしに奔走だ。あぁ、いそがしいそがし。

　そしていよいよ「若草物語」の上演日。
　雨に打たれたせいで、風邪が治らないマヤはなんと熱が40度！
　風邪で熱が40度にもなるとは！
　平熱高いんだねぇ～、マヤちゃん。

　それでも舞台に立ったマヤ。
　立派にベス役をやりとげたぞ！
　いやいや、ホントに良くやった！
　今回も舞台の場面はホントにあっさり終わった！

　そんな中での発見は、舞台を見に来ていた亜弓さん。
　ずいぶんなウケウケ声じゃねぇか！

　「40度の熱で芝居…。しかも舞台が進むにつれて、美しく見えてくる！」

　ウケ声でそんな事言われた日にゃ、なんだかオイちゃん、嬉しいぞ！

　そして、真澄さんも心を打たれるぞ。

　「あの小さな体のどこに、あの不思議な力が潜んでいるんだ…。」

　真澄さんの心の中で何かがはじけたようでっせ。
　だって、

　「早く元気になってください。あなたのファンより。」

　な～んて、メッセージを添えた紫のバラをさりげなく楽屋口に置いてくるんだもの。
　やることが憎いね。

　「ありがとう、紫のバラの人！」

　なんて喜んでる場合じゃないぞ、マヤ。
　どうして紫のバラの人は、マヤが病気だって事を知ったんだ？
　でなきゃ、なんで「元気になってください」って、書いてるんだ？
　この時点で、紫のバラの人の正体は実はバレてるんだったりして…。

　謎を秘めつつ(？)、第三話に続く…。

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