アニメ版　ガラスの仮面・第20話「二人のヘレン」

●アニメ版「ガラスの仮面」れびゅう　　　●表紙
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この作品をDVDで見ることが出来ます！　「ガラスの仮面」TVシリーズ　1～23話完全収録
特典：マヤの台詞にあなたがチャレンジ！台詞無し劇中劇「嵐が丘」、番組予告、解説書など

　ガラスのように　
　もろくこわれやすい仮面　
　人は素顔を隠して　
　それをかぶる　

第20話　二人のヘレン
　
～久しぶりに会ったのに、桜小路君ったら素っ気ないんだものー～

　「これはチビちゃん。ヘレン役、おめでとう。」

　おや、聞き慣れない声の人が歩いてくるよ。
　ありゃ、よくよく見たら大都芸能の若社長！
　先週からイキナリ若返りしたような声の人なんて相手にしたくないわとばかりに、マヤちゃん顔を横に向けたまま返事。

　「そりゃどうも、速水若社長にバカにされないようがんばりますわ。」

　そんな態度のマヤちゃんに、若社長怒った！

　「オレの声が若返ったのが、そんなに気にいらんか！　たとえ、相手がどんな変な声の持ち主だろうが、私情を表に出すな。いくら才能があっても、人に嫌われたら、この世界生きていけん！」

　人に嫌われたら生きていけんのかー。
　ってことは、敵の多い若社長も生きていけんのとちゃいまっかー。
　そんなことには気づかず、マヤちゃん、若社長のあまりの迫力に圧倒されちゃった。

　しかしすかさず、水城女史のツッコミが入る！

　「ずいぶんとお優しいのですね、真澄様。女優にアドバイスなさる真澄様なんて初めて見ましたわ。」
　「ウチの舞台で使う女優が礼儀知らずでは、ウチの評判に関わってくるからね。」

　ものは言いようですな。

　さて、「奇跡の人」で一番大切な“水”のシーン。
　マヤちゃんは、子供が持っていたヨーヨーがはじけて顔にぶつかることから、亜弓さんは洗濯機のコードを濡れた手で触り、感電してしまうことから、それを感じ取るわけですが…。
　ココでは、亜弓さんの使っていた洗濯機に注目。
　なんと、亜弓さんの洗濯機は二槽式！
　ずいぶんとまぁ庶民的な…。
　そりゃ、感電もするわな（関係ない）。

　そして、ついに迎えた初日。
　マヤちゃんは、ロビーで鯛焼きをぱっくんちょ。
　そこに現れたのは、親切な大都芸能若社長さん。

　「亜弓くんの演技を見ないのか？」
　「ずっと見てないんです、練習の時から。亜弓さんのヘレンを意識したくないんです。あたしにはあたしのヘレンがあるから…。」
　「なるほど、だったらどうしてわざわざココまで来たんだ？　それはともかく、のどが渇くからジュースを買ってこよう。」

　と言いながら、買ってきたのは、ジュースじゃなくてコーラ。

　「前から、聞きたかった。なぜ、そんなに演劇に夢中になる？」
　「えっ？」
　「他人を演じるより、もっと楽で幸せな、自分自身を演じてみようと思わないのか？　普通の女の子として、幸せに、楽しく生きてみたいと思わないのか？」
　「分からない、あたしには何が幸せで、何がそうでないか。分かっているのは、お芝居をしているとなんだか胸の中が熱くなって、勇気がわいてくるって事だけ。ああ、あたしにはコレが出来るんだって思いが体中を駆けめぐって、あたしは生きてるんだなって感じがするんです。『紅天女』が演じられるような女優になりたいというあたしの夢、そんな遠い夢さえも、いつか本当になるような、そんな気がするんです。」
　「うらやましい…。」
　「えっ？」
　「鯛焼きありがとう。子供の頃、よく食べたんだ。」
　（聞き違いかしら？　今、「うらやましい」って言ったような…。）

　その頃、舞台では、亜弓さんがカンペキなヘレンを演じたことをナレーターさんが伝えてくれました。
　どういう演技をしていたかをいちいち説明してくれる所なんて、いやぁー本当に原作にソックリですねー。

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