アニメ版　ガラスの仮面・第１話「春の嵐」

●アニメ版「ガラスの仮面」れびゅう　　　●表紙
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この作品をDVDで見ることが出来ます！　「ガラスの仮面」TVシリーズ　1～23話完全収録
特典：マヤの台詞にあなたがチャレンジ！台詞無し劇中劇「嵐が丘」、番組予告、解説書など

第１話　春の嵐

　ガラスのように
　もろくこわれやすい仮面
　人は素顔を隠して
　それをかぶる

　なにやら思わせぶりなフレーズをちらつかせ、アニメ版「ガラスの仮面」の始まり、始まり～。

　「北島マヤ、13歳。」
　「美少女でもなく、学校の成績もさして良くない平凡な少女だが、その小さな胸の中には芝居や映画に対して異常なほどの熱い想いを抱いていた。」

　…とまぁ、マヤの演劇に対する思いをナレーションの一言ですべて説明し、いきなり大晦日の出前の場面から。

　「芝居の券？　そんなに欲しいんならあげてもいいわよ。大晦日の夜の出前、ぜ～んぶアンタがやってくれたらね。ただし、それも12時までに終わらなきゃだめ！　つまり港中の船の汽笛が12時に鳴り終わるまでによ。」

　見るから～に、いけずな杉子さんに、そんなこと言われちゃったマヤは走る。
　13歳にしては、大人びた声でマヤは走る。
　夜の横浜を走る！
　そして、12時ちょうどに出前を完了！
　届け先で倒れることもなく、良くやった！
　人に迷惑をかけない分、原作より偉いぞ！

　山下公園でデート中の杉子に券をくれるよう、くってかかるマヤ。
　だめだぞ、人の恋路の邪魔をしちゃ。

　ほ～ら見ろ、言わんこっちゃない。
　杉子さん、ポ～ンと手を反対方向に挙げて、券を放り投げちまった。
　マヤもマヤだけど、杉子さんもほんと“いけず”だね～。

　券はお決まりのように海へ。
　そこに、準備体操もせずマヤが一直線に飛び込む！
　おぉぉ！　大丈夫か、心臓麻痺起こさないのか？
　大晦日と言えば、冬の真っ最中。
　おまけに雪まで降っているというのに！

　冬の海の中でにこやかに喜ぶマヤ。
　そして野次馬の影からは、この人が…。

　「とうとう、見つけた！」

　決めぜりふと共に、黒夫人登場。
　しかし、ここで初対面という設定？
　この段階で「見つけた」って、それじゃただのアブナイ人を見つけただけじゃないの？

　それはともかく、やっと主題歌。
　今、気が付いたんだけど、マヤの髪の毛はなんと茶パツ！
　おぉぉ、結構昔のアニメなのに、時代の最先端を行ってるじゃないか！
　着ている服はダサイけど（ひまわりの花柄とか）。
　ぐるぐる回るマヤに見とれている間に歌は終わって、場面は一気に正月、東京大都劇場。

　ぱちぱちぱち。
　拍手が鳴り響いて、さぁ、「椿姫」の始まり、始まり～と思いきや、いつのまにやら舞台は終了～。
　その帰り道、劇場の柱に貼ってあった「劇団オンディーヌ研究生募集」の張り紙に吸い込まれるように見入るマヤであった（もちろん、その影には黒夫人）。
　どうやら、この場面では真澄さんや亜弓さんとの出会いはない模様。
　うぅぅ、マヤ本人は満足してるのかもしれんが、見ている方は「これじゃ、なんのために冬の海に飛び込んでまで…」って思っちゃう。

　そして、一気にマヤは渋谷の劇団オンディーヌまで。
　どんどん物語は進みます。
　「国一番の花嫁」もすっ飛ばして進みます。
　おら、悲しか。せつなか。なさけなか。
　おらの話をすっ飛ばすなんて、悲しか～～～。

　受付に研究生志望の手続きに来たものの入学にはお金がいることを告げられ、マヤは大ショック。
　とぼとぼ帰ろうとするマヤの前でこれみよがしに、小野寺先生登場～。
　パントマイム「逃げた小鳥」の実演だ。
　演じるのはもちろん、姫川亜弓！　演劇界のサラブレッド！
　おぅぉお！　まるで、小鳥が実際に目の前にいるみたいだ。
　しっかりアニメの中にも、小鳥が絵になって現れとるぞ、こりゃスゲぇ！
　目を丸くしておどろくマヤにもっとおどろくことが。
　なんと今時、「狂犬」がマヤに、向かって襲いかかって来たよ。
　ひぃぃぃ、怖い。怖いな。こりゃ怖い。

　ここで、金髪を髪になびかせ、真澄さんの登場。
　負けじと桜小路君も、窓から飛び降り、登場。
　狂犬の前に立ちはだかる、ポーズが全く同じな美男子二人。
　うぅ～ん、かっこいい。
　そんな二人に狂犬も真っ青、「逃げるしかないね」ってわけで退散退散。

　「君、大丈夫？」
　ん？　桜小路君、どこかで聞いた声だぞ。
　タッちゃんやんけ（あれ？　カッちゃんだっけ？　どっちでもいいけど）。
　「こりゃいかん、早く手当の用意を。」
　真澄さんの方のお声は野沢那智さん、しぶいね～。
　野沢那智さんってぇと、ワタシなんかはライナス（シュローダーだったかな？　どうも昔のマンガなんで記憶があやふや）みたいな気の弱い男の子の声ちゅうイメージがあるんだけど、世間ではどうもしぶいイメージのようですね。

　それはともかく、ひざをすりむいたぐらいで、抱きかかえることはないだろ。
　ちょっと、それは問題なんじゃないのぉ？
　当然のごとく、マヤには逃げられてしまう。
　そりゃそうだで、真澄さんの右手がマヤの胸をしっかり抱えとったもんな。
　それとも、桜小路君に負けたくはないというライバル心が、この頃から既にあったのか…？

　ここで、ナレーションが「桜小路は高校生」であることを説明。
　え？　この時点で高校生ってことは、マヤより少なくとも３歳は年上！
　なのに将来、マヤはコイツを「君付け」で呼ぶことになるのか。
　なんて、タメ口（ぐち）なヤツ、マヤ！
　やっぱり時代の最先端なんだ、マヤは！（服装はダサイけど）

　それに対して、真澄さんは一体なんだ？　シャツの胸に付いてしまったマヤの血の痕（あと）を見て、
　「まるで、紫のバラのようだ。」
　は、ねぇだろ。オイ！

　そんなこんなで（便利な言葉だ）、マヤはさるお屋敷にラーメンの出前に。
　お代はもちろん一万円！
　と来たら、注文したのはこの人しかいませんね、黒夫人こと月影先生！
　注文しておきながら、ラーメンも食べずに出前で忙しいマヤに椿姫の話をするように仕向けるとは、やることが憎いね。
　芝居のこととなると弱いマヤちゃん、ついつい店にも戻るのも忘れて椿姫を演じ始めちゃった。
　そこに申し合わせたかのように、真澄さんと小野寺先生登場。
　（この前、無理矢理抱きかかえて、胸を触った男やわ！）とばかりに驚くマヤをよそに、マヤの話が終わるまで待つように伝える月影センセ。
　待ってる間に視聴者に「紅天女」の説明をしてくれる、親切な真澄さんと小野寺センセに、
　「あの娘、椿姫の舞台をたった一度見ただけなのよ」
と決めゼリフを言うのも忘れない。
　さすがだね、例の顔の傷も風になびかせてとかじゃなくて、自分でしっかり見せてくれたりして至れり尽くせり。

　しかし、「お芝居がやりたい」と言うマヤを「あなたに見せるものがあります、一緒にいらっしゃい」なんて連れ出しちゃいかんな。出前の途中なのに。

　満足げに「劇団つきかげ」の建物を見せる月影センセの口車に乗ってマヤがついに言ったぁ。
　「入れてください！　あたしをこの劇団に!!」

　バァ～ン！
　突如、雷が鳴り響く。
　「女優になるんです。私、女優になりたいんです！」
　ババァ～～ン！
　ザザァー。
　んなこと言うもんだから外は、暴風雨になっちゃったよ。

　コミックス１巻分を30分で強引に済ませ、次回に続く…。

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