11月5日付け朝日新聞夕刊(※)に、日本大学准教授・佐藤至子さんのインタビュー記事が載っています。37歳の若さにして、翻訳の仕事で京極夏彦さんに絶賛されたりと仕事ぶりが伝説のように語られている佐藤さんですが、このたび幻の長編と呼ばれてきた「知縫譚(しらぬいものがたり)」の影印翻刻出版では、徹底的な調査が注目されたそうです。「明治期の翻刻以来なので、恥ずかしいものは出せないと駆け回りました。江戸時代には1年に2、3編ずつ刊行されていた作品で、今でいえば漫画の
『ガラスの仮面』のように読者が楽しみにしていた作品です。」とのこと。なんと、日大の准教授さんもガラスの仮面を読んでいたとは! その後の、記者さんの記述がまた良いです。“こんな現代性を持ったたとえが、風通しの良い文章を生む。” いやー、ガラスの仮面は、現代性を持った作品だったんですね。良かった、良かった。ああ、そういえば
携帯電話も出てきますもんね。うん、やっぱり現代性たっぷりだわ。
(※)東京版