9月8日の朝日新聞(東京本社発行版)に、美内すずえ先生のインタビューが掲載されました。ここ十数年は5~6年に1巻のペースだったのが、今年になって2巻(
43巻・
44巻)も発行されていることについて、「この1~2年、マヤや真澄さんの姿がふっと頭に浮かぶようになった。もうそろそろまとめる時期が来たのかな、と感じています。」と語っています。'70年代の連載開始から数年しか経っていないはずなのに、
43巻で携帯電話が登場したことについては、「ずいぶん悩んだんです。でも今の時代、描かない方がかえっておかしいと思って。」なんだそうです。その他は、これまでのインタビューと、特に変わった点はありません。「最後のシーンは20年以上前から決まっています。」「劇中劇の『女海賊ビアンカ』や『二人の王女』は、別の1本の作品にしようと温めていたものをそのまま使ってるんですよ。」「連載だと、1回ごとに話の山があるでしょう。単行本にすると、読む方も疲れてしまう。できれば、盛り上がりは1冊で一つにしたい。それもあって、物語を再構成する必要がある。」また、こうも語っています。「この前、70代の方から『私の生きているうちに連載を終わらせて』という手紙もいただきました。責任を感じています。ただ、時が来ていない時に描く原稿はつらいし、自分でもおもしろくない。終わるべきときが来たら終わる、としか言いようがありません。」連載が続いている今は、「時が来ている」と言えるのでしょうか。このままのノリで、一気に進めて欲しいものですね。