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天の輝き

1999. 5.25更新

収録　　　　　：文庫本8巻　P.88〜132
出演　　　　　： 一本松新(森平四郎)…川村鉄、おりん(村松楓)…姫川歌子、田沼虎二郎…前田洋一、田沼満…川原悟郎、田沼沙都子…北島マヤ、水品彩子…斉藤陽子、小笠原東洋…中村草太、三觜八郎右衛門…春川俊、増村多吉…戸塚守章
放送　　　　　：ＭＢＡ大河ドラマ　夜８時
スポンサー　　：日向電機
プロデューサー：田辺さん(文庫本10巻に登場)

[背景]

　アカデミー芸術祭助演女優賞を取ったマヤに、ＭＢＡ大河ドラマへの出演が来まる。なれないＴＶの仕事でとまどうマヤ。月影は、そんなマヤを大都芸能に入れ、自らも演劇研究所の教師になることを決める。
　やがて、マヤに対する嫌がらせが始まる。マヤを妬み嫌う様々な人物の仕業だった。しかし、それをものともせず、どんどん演技にのめり込んでいくマヤ。そんな中、マヤは共演の里見茂にひかれていく。それは、桜小路優の時とは違う、「恋」だった…。そして、それに気がついた桜小路優は、マヤとの別れを決意する。「お別れだね、マヤちゃん。」
　そんな中、マヤと異常に仲良くしたがる少女、乙部のりえが登場する。彼女の正体は、マヤを落とし入れ、ひきかえに大河ドラマの役まで奪おうとする、熊本の天才少女・田代鈴子だった。
　一方マヤの母親・春が、目が不自由になって長野県の病院にいることを速水真澄はつかむが、院長を買収し監禁同様にする。マスコミを使って、マヤの宣伝に利用するためだった。それを知った春は、病院を脱出。東京に向かうが、途中で交通事故に遭う。フラフラになりながら、入った場所。そこは、白いジャングルを上映している映画館だった。
　「お父さん…。マヤですよ…。マヤが演技してるんですよ…。じょうずでしょう…。ねえ、あなた…。」
　そのまま、春は帰らぬ人となる。
　乙部のりえは、そのチャンスを逃さなかった。暴走族を利用し、マヤを拉致。舞台シャングリラの初日をすっぽかさせ、ちゃっかり自分がその座におさまる。そのことがきっかけで、マヤは芸能界を失脚することになる。

[物語]

　マヤの役どころは勝ち気で気位が高い、それでいて進歩的なものの考え方をし、文明開化を的確に捉えている少女・沙都子。
　父・田沼虎二郎がかくまっていた、イギリスの青年。沙都子は、彼が生きていることを知らせにイギリス大使に会いに嵐の中やってきた。無頼漢に襲われた父の代わりとして…。
　「お初にお目にかかります。田沼虎二郎が娘　沙都子にございます。」

　

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