ガラスの仮面・劇中劇「おんな河」

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おんな河

1998. 8. 6作成
収録：文庫本4巻　P.166～209
出演：
　原田菊子、北島マヤ　他
於　：栄進座

[背景]

　無理がたたって倒れてしまった月影千草。その入院費用を出してくれたのは「紫のバラの人」だった。「一日も早くあなたの舞台姿が見られるよう待っています」メッセージを読んだマヤは、何とか舞台に立ちたいとの思いからいろんな劇場に自分を使ってくれるよう頼み込む。
　やがて、栄進座を率いる演劇会の大御所的女優・原田菊子の目に止まりマヤは見事「おんな河」の子守役に採用される。代わりに役を降ろされた結城麻江の陰謀によりマヤの出番時に子守りとして背中に担ぐ人形の首が抜けるというハプニングが起きるが、マヤは落ちた人形の首をさりげなく拾い、「ほんに子守りも楽じゃねぇ」とつぶやいてその場を切り抜け、並ではない舞台度胸を見せる。
　しかし好評だったにも関わらず栄進座での舞台は、これ一度きりとなった。原田菊子は「舞台あらし」であるマヤを恐れたのである。

[物語]

　時は明治、封建的な田舎の旧家に嫁いだ主人公・志乃。愛情の薄い夫や家名だけを重んじる姑達の中で次第に女として目覚め使用人と恋に落ち駆け落ちをする…。

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